異常を感じてから診察に至るまでの経過をご説明します。

■ 異常を感じたら

もしあなたの乳房にしこりや、しこりらしきものが触れたら。あるいは、乳頭からの分泌物や湿疹に気付いたら、そして胸に痛みを感じて不安をおぼえたら・・・。

テレビや雑誌の記事から見聞きしていても何となく保たれていた乳癌との距離間が一気に縮まって自分の間近なものとして実感させられます。自分の知人が乳癌に罹患している方などゾッとして夜も眠れなくなるかもしれません。「はっきりさせなくては・・・」と思いながらも「乳癌であって欲しくない」「乳癌と言われるのがこわい」とお思いの方は多いと思われます。

しかし、ことは命にかかわる問題です。こわがってばかりいて徒らに時間を過ごして、あなたの人生を大きく左右する可能性もあるのです。勇気を出して、一刻も早く専門の医療機関の門を叩きましょう。あなたの不安は単なる取り越し苦労で終わることも多いのです。しかし、後々かけがえのない第一歩になるかもしれないのです。


悩むより一刻も早く病院へ

もし異常に気付いたら、くよくよ悩んで時間を無駄にすることなく、一刻も早くはっきりさせる必要があります。例えば、「次の集団検診がもうすぐだから」とか、「子供が学校に合格してから」とか、「この旅行から帰ってきてから」などの理由で、病院へ行くのを延期するのは絶対によくありません。この時点であなたに必要なのは、結果について悩む気持ちより、迅速で積極的な行動力なのです。

専門の医療機関にはあなたの疑問や不安に対する答えが用意されています。しこりや痛み、乳頭からの出血や分泌物という症状は必ずしも乳がんだけの症状ではありません。良性疾患の可能性が圧倒的に高いのです。乳がんだった場合の治療や手術のことをくよくよ考えるより、良性か悪性かを早くはっきりさせる為に、ただちに行動に移りましょう。事態をリードするのは、あくまでもあなたなのです。


強力な味方を持とう

病気はひとりで闘うものではありません。よく、家族に心配をかけたくないという理由で、自分ひとりに秘めて時間が経ってしまうことが多いものです。しかし、時間の遅れが取り返しのつかない結果を招いてしまうことが多いのです。夫や肉身は心からあなたへの協力を惜しまないはずです。もしひとりで病院へ行くのが不安な場合は、一緒についていってもらうとよいでしょう。


乳がんの検査は直接乳腺外科又は乳腺外来へ

疑いのある場所が乳房だけに、実際には、産婦人科に駆け込む人が少なくありません。しかし乳がんの診療は、日本においては、意外かもしれませんが外科で行われるのです。外科と一口にいっても、色々な専門分野に分かれている場合があります。直接外科外来の受付に電話で問い合わせるといいでしょう。乳腺外科や乳腺外来といった専門外来を設けている所には乳癌の専門家がいるはずです。